2024.11.26
人事担当者向けコラム
派遣スタッフの受け入れ方や仕事の任せ方について
【今回は派遣先企業様へポイントをお伝えしたいと思います】
派遣スタッフを受け入れる際には、受け入れ体制や仕事の任せ方をしっかり整えることで、派遣スタッフのパフォーマンスが最大化され、派遣先企業にもメリットがもたらされます。以下の方法が効果的です。
1. 受け入れ準備
- 明確な役割設定:派遣スタッフに求める業務内容や期待される成果を明確にし、事前に文書化しておくと良いと思います。受け入れ部署の担当者に周知し、派遣スタッフがどのような役割を担うか全員が把握していることが理想的です。
- 環境整備:派遣スタッフ専用のデスクやPC、業務に必要なツールを準備しておき、スムーズに業務を開始できるようにします。またロッカーに名前を予め張っておいてくれた、という小さな気配りも、派遣スタッフの士気やモチベーションにとても良い影響を与えます。実際に嬉しかったとのお声を頂いたことがありました。
2. 初日の挨拶やオリエンテーションなど
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業務内容の説明:業務開始日に必ずオリエンテーションを実施し、仕事内容やチームメンバー、業務の流れを説明します。また、業務を行う上での注意点や会社のルール、カルチャーを紹介することで、派遣スタッフが環境に早く適応できるようサポートします。
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初日の挨拶:責任者の方に部署内の関係者の方に向けてご紹介を頂けるとスタッフの士気が上がります。
- 相談窓口の設定:業務の進捗や不明点について相談できる担当者(リーダーやサポートスタッフ)を事前に指定し、適切にフォローアップを行います。最初の1~2週間はこまめに声をかけ、業務の理解や進捗状況を確認しましょう。
3. 適切な業務の任せ方
- 段階的に業務を割り当てる:初日から大量の業務を任せるのではなく、まずは簡単な業務から取り組んでもらい、徐々に責任の大きいタスクに移行させると良いです。段階的な業務割り当ては、派遣スタッフが業務に慣れるまでの不安を軽減し、スムーズに仕事を覚えてもらうのに効果的です。
- 成果目標の設定:短期的かつ達成可能な成果目標を設定し、定期的に進捗状況を確認します。これにより派遣スタッフは自身の業務目標を明確に理解し、やりがいを感じやすくなります。
- フィードバックと評価:定期的なフィードバックを通じて、派遣スタッフが改善すべき点やうまく行っている点を具体的に伝えることが大切です。定期的な評価面談なども導入し、派遣スタッフが自分の成長を実感できるようにしていただけるとモチベーションを維持できます。
4. チームメンバーとの連携とコミュニケーション促進
- コミュニケーションの橋渡し:派遣スタッフがチームメンバーとの連携を図りやすいように、業務内での役割やチーム内の情報共有の方法を紹介します。また、業務以外でもコミュニケーションが図れるように、軽いランチやミーティングに誘導するのも効果的です。
- 他の社員への理解促進:派遣スタッフの立場や役割をチームメンバーにも共有し、派遣スタッフが働きやすい雰囲気作りを心がけることで、社内の連携がスムーズになります。
5. 柔軟なサポートや配慮
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困りごとへの対応:派遣スタッフが業務に関して困りごとや悩みを抱えていないか、定期的に確認します。特に初期段階では不安や悩みが多いことが多いため、気軽に相談できる環境を提供することが大切です。※業務上の連絡事項は現場で解決していただいても良いと思いますが内容によっては派遣元担当者にご相談いただくべき内容もありますので、判断に悩まれる場合は一度派遣元担当者にお尋ねください。
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長期的な人材活用視点を持つ:人不足の今、急な退職や休職でチーム内の誰かが離脱することもあるのではないでしょうか。派遣スタッフの中には将来的に正社員登用や直接雇用が可能な人材もいます。一定期間経過後に正社員としてまたは直接雇用で採用できる制度を設けておくと、優秀な派遣スタッフのモチベーション向上に繋がります。過去にそのような実績がある場合は事前に伝えておくとスタッフの士気が上がります。
これらのポイントを意識することで、派遣スタッフが持つスキルや経験を最大限に引き出し、業務に積極的に取り組んでもらえるようになります。結果として、派遣先企業の生産性向上や職場の雰囲気向上にもつながります。是非参考にしてください。